セコム株式会社訪問

ゼミ3年生のプロジェクト研究の一環としてセコム株式会社様を訪問し、安田稔様(コーポレート広報部 部長 理事)と小松都洋志様(コーポレート広報部 次長)のお二人に、安全産業の確立から社会システム産業の実現に向けて同社が今日まで取り組まれてきた経緯と、その過程においてITを軸とした技術やサービスがどのように生み出されてきたのかについてお話を伺いました。

1962年に日本初の警備会社として創業した同社は、1966年に日本初のオンライン安全システム「SPアラーム」を開発し、1975年には世界初のコンピューター・セキュリティシステムを稼動させるなど、安全産業の確立に向けて新しい技術を次々と生み出してきました。そして、1983年の情報通信事業への進出を皮切りに、1989年には「社会システム産業の実現」というビジョンを打ち立て、メディカル事業や保険事業などの社会システム産業の構築に不可欠な事業分野を開拓し、今日に至っています。

こうした事業に必要なITを軸としたさまざまな技術やサービスは、研究・開発から製造、営業、メンテナンス、監視、緊急対処までを自社で一貫して手がける「トータルパッケージ・システム」の中でニーズが見いだされ、同社の研究・開発組織によって開発されています。「社会システム産業の実現」というビジョンを共有した同社のメンバーが一貫して手がけるからこそ、安全・安心のために必要な新しい技術が次々と効率よく生み出されているのだということがわかりました。

ヒアリングの成果は,12月に開催される学内の経営学会研究発表大会でゼミ3年生が発表する予定です。安田様と小松様には、企業ビジョンの重要性を学生に熱く語りかけていただき、学生にとって大変によい刺激となりました。この場を借りて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。